バドミントン山口“高3対決”貫禄勝ち

 「バドミントン 全日本総合選手権 第4日」(4日、東京・代々木第二体育館)

 女子シングルス準々決勝が行われ、昨年覇者で世界ランク10位の山口茜(18)=福井・勝山高=は、同じ高校3年の川上紗恵奈(福島・富岡高)を2-0で退け、3年連続のベスト4入りを決めた。

 日本代表として、前年王者として、同じ高校生には負けられなかった。第1ゲームを取り、第2ゲームは19-20とゲームポイントを握られた。それでも山口は「1ゲームを取っていたので強気にいけた」と涼しい顔でライン上ギリギリにショットを打ち込み、3連続ポイントで逆転勝ち。「向かっていく方が好きなのでやりづらさはあったけど、迎え撃つんじゃなく自分から攻める気持ちで臨めた」と気迫でねじ伏せた。

 連戦の疲れは隠せない。10月から2カ月、勝山市の自宅には帰らずに国際大会を転戦。勝山高の小林監督は「体というよりも精神的に疲れがたまっている。普段なら反応できる球を取れなかったり、試合のインターバルに『(長いラリーは)無理』と言ってた」と明かす。

 条件が悪くても負けないのが女王のすごみだ。ラリー戦では点を決められないと見るや、ネット際での駆け引きに移行。山口は「相手のミスに助けられたけど、最後は我慢できた」と胸を張った。敗れた川上は「自分が攻めたと思った球でも、いつのまにか山口選手の得意球になった。読みは相手が何枚も上」と、同じ97年生まれに舌を巻いた。

 「勝山高校」を背負って戦う最後の大会。高校生史上初の大会連覇で有終の美を飾る。

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