新国立A案勝因は「実現信頼性」 審査委、工期重視
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2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場の新たな建設計画が、大成建設、梓設計と建築家の隈研吾氏によるA案に決まったことを受け、事業主体の日本スポーツ振興センターは22日、東京都内で記者会見し、審査委員会の村上周三委員長は「工期短縮の実現の信頼性が高いところに尽きる」とA案の勝因を分析した。
審査委の採点は980点満点でA案が610点、B案が602点と8点の僅差だった。2案とも完成時期をIOCが求める20年1月より早い19年11月としたが、村上委員長は「B案は準備工事や新工法が無理なく認可されるかが不安要因だった」と指摘した。