大阪桐蔭、早起き作戦で快勝発進

 「全国高校ラグビー・2回戦、大阪桐蔭31-10筑紫」(30日、花園ラグビー場)

 初戦となったシード校の大阪桐蔭(大阪第2)は、主将のSH杉山優平(3年)が2トライを挙げる活躍で、3回戦に進んだ。

 午前9時のキックオフ早々、主将が目の覚めるようなトライを奪った。ラックから持ち出したナンバー8野村からパスを受け、中央へトライ。続く同12分にもラインアウトからのモールから自ら持ち出してトライを奪った。「仲間がスペースをとってくれた。自分のトライというより、演出された感じ」と謙遜した。

 大会中でもっとも早い開始時間に備えて、宿舎入りした3日前からは試合当日を想定した生活を送ってきた。普段は午前7~8時に食べる朝食も午前5時に設定し、8時から練習を開始。「初戦は朝が早いから、練習でも個々人のコンディションを気にしていた。試合をイメージして、声を出して体の芯から温まるようなイメージで」。アラームが鳴る前に起きるほど責任感の強い主将が、自らが手本となりチームを勢いづけた。

 「目標はもちろん日本一。3年生は最後の大会なので、1戦1戦楽しみながら戦う」。頂点へ一気に駆け上がる。

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