神野が“神”になりきれずも 青学大往路V
「第92回東京箱根間往復大学駅伝・往路」(2日、東京・大手町~神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場)
青学大が5時間25分55秒で2年連続の往路優勝を飾った。1区の久保田和真(4年)で先頭に立つと、その後は一度もトップを譲ることなく、2位に2分28秒差をつけて5区の“3代目山の神”神野大地(4年)へ。
今季は故障がちで万全ではない神野は、昨年ほどのペースではなかったが、力強い走りでジリジリと後続との差を広げていく。17・4キロ地点で右わき腹を押さえる仕草を見せ、強風にもさらされたが、しっかりと走りきった。昨年のタイムよりも約3分遅い1時間19分17秒だったが、2年連続で往路優勝のゴールテープを切った。
神野は往路優勝のテレビインタビューで「この1年は故障で苦しみ、最後の箱根はあきらめかけた時期もあったが、もう一度走ろうという気持ちになりました。1区から4区が予想以上に頑張ってくれたので、自分は復路の明日につなごうという気持ちでした。たすきを着けると絶対にあきらめてはいけないと頑張れる。(復路では)昨年は(2位と)5分近い差があったが、今年は3分なのでまだまだ油断できない」などと語った。