琴奨菊 大関ただ一人4連勝「後の先」
「大相撲初場所・4日目」(13日、両国国技館)
4大関で唯一勝ちっ放しの琴奨菊が、前頭筆頭の安美錦を押し出しで下し4連勝した。12日の3日目に横綱鶴竜を押し出して昭和以降5位となる年長金星を挙げた安美錦は2勝2敗となった。
土俵際で肩透かしを狙った安美錦の左足が先に出ての勝利。物言いがつくかどうかの危ない相撲だったが、琴奨菊は「土俵際のところは押し切った感覚はあった」と手応え十分。攻略法を問われると、「後の先」と即答。横綱白鵬が常々口にする理想の立ち合いだったことを明かし「あんまり決まらなかったけど」と笑った。
「冷静に見えてたから。いい感覚でいい集中。冷静に(相手を)分析できている。踏み込んでない分だけ対処できる」と充実の表情で振り返った。
安美錦は連勝ならず「初日物言いもついたし、もう一丁かなと一瞬思った」と悔しそうだった。