松岡修造氏 錦織の敗因3箇条挙げる

 元プロテニスプレーヤーでスポーツキャスターの松岡修造氏が26日、自身のオフィシャルサイトのコラムを更新し、全豪オープン準々決勝で錦織圭(日清食品)がノバク・ジョコビッチ(セルビア)にストレート負けしたことに、「今日の試合は圭にとって大チャンスだった!」と、残念がった。

 松岡氏は「ジョコビッチのテニスは決して最高のテニスではなかった」と指摘。その上で錦織が敗れた理由3箇条を挙げた。

 1つ目は、錦織が焦ったこと。「言いたくないけど…言います。焦った、いつも以上のことをしようとした、余計な力が入った!」と言及。相手が世界ランク1位・ジョコビッチだったことで「ジョコビッチだから特別なことをしなければいけない。いつものテニスではいけない…と、自然に無理をしてしまったのだ。いや、ジョコビッチにそうさせられてしまったのだ」とし、「まさに、トップ選手しか感じられない心理だ」と解説した。

 2つ目は「ファーストサービスが伸びない」こと。「ファーストサーブに力が入り。ボールに勢いがなかったのだ」と、力みがあったと指摘した。

 そして3つ目が、勝負どころで「攻めれなかった」こと。松岡氏は、錦織が昨年の全米オープンから「大事なポイントで、どうしても守ってしまうプレイになってしまっていた」とした。その上で「だからこそ、今日の圭は攻めようとした…心では。ただ、体が動かない。スウィングできない。その中で攻めようとするからこそ、大きなミスにつながったのだ」と、心と体がうまくかみ合っていないと見ている。

 右太ももにテーピングを受けながら戦い抜いたことには「圭は、最後まで◎◎◎ネバーギブアップだった」とし、「強くなれ圭 立ち上がれ圭 大丈夫だ圭」と、錦織にエールを送った。

 そして最後に「圭、ありがとう、圭あと少しだよ、圭悔しいよ…」と、松岡氏自身の心情を記している。

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