福士がリオ五輪当確 増田明美さん泣く
「大阪国際女子マラソン」(31日、ヤンマースタジアム長居発着)
リオデジャネイロ五輪の代表選考会を兼ねて行われ、マラソンでは3度目の五輪選考会挑戦となった福士加代子(33)=ワコール=が自己ベストの2時間22分17秒で優勝。日本陸上連盟が設定する派遣設定記録2時間22分30秒をクリアし、リオデジャネイロ五輪代表に当確ランプを灯した。
福士はハイペースとなったレースにしっかりとついていくと、ロンドン五輪代表の重友らが脱落していく中、26キロ過ぎから1人旅となったが、最後まで安定したペースを刻んだ。五輪選考会では過去、大失速を繰り返してきたが、3度目の正直で見事に五輪切符を獲得。テレビの解説を務めた増田明美さんも「よかったですね」と、涙する場面もあった。
レース直後は「きつかった~。もうやだやっぱり」と、“福士節”全開。インタビューでは「ありがとうございました~。やっと獲ったよ、一等賞ぉ~」と絶叫した。
女子マラソンのリオデジャネイロ五輪代表枠は3。昨年の世界選手権7位入賞の伊藤舞(大塚製薬)がすでに内定しており、福士も当確。残り1枠を3月の名古屋ウィメンズで争うことになった。同レースには昨年、2時間22分台をマークした前田彩里、14年アジア大会銀メダリストの木崎良子(ともにダイハツ)、04年アテネ五輪金メダリストの野口みずき(シスメックス)らが出場する可能性が高い。激戦が予想される。