福士に奨励金500万円 次は1億円を狙う
リオデジャネイロ五輪予選を兼ねた1月31日の大阪国際女子マラソンで、2時間22分17秒の好タイムで優勝し、五輪当確ランプをともした福士加代子(33)=ワコール=が一夜明けた1日、実業団マラソン強化特別プロジェクト「Project EXCEED」の表彰式に参加した。
福士と永山監督、所属のワコールに対し、日本実業団陸上競技連盟から、女子では22分台の選手に贈られる「実業団選手マラソン日本記録挑戦奨励賞」が授与された。
福士は500万円の目録を受け取り、「ラッキー!急に入ってきたお金なので、どうしようかな」と、思わぬ臨時収入に“ニヤニヤ”だ。
このプロジェクトは、東京五輪のメーンスタジアムにマラソンで日の丸を掲げることを目指して昨年7月から始まった。日本記録(男子2時間6分16秒、女子2時間19分12秒)を突破した選手と監督・チームに対し、それぞれ1億円と5000万円が送られる褒賞制度で、福士が今回受賞したのは挑戦奨励賞。
福士は「1億(褒賞制度)は知っていたけど、500万(挑戦奨励賞)があるとは。次は1億を狙いたい」とニヤリ。一方永山監督は、「まだ決まっていませんが」と前置きをした上で、「レース環境からしてリオで(記録を)狙うのは無謀。記録より順位を狙う」と話し、福士もうなずいた。
女子マラソンの五輪代表は3枠。世界選手権で7位入賞した伊藤舞(大塚製薬)が既に内定しており、残る2枠を昨年11月のさいたま国際、今回の大阪国際、3月の名古屋ウィメンズで争う。ただし2時間22分30秒の設定記録を上回った1選手を優先的に選出するとしている。