登坂、伊調の敗戦「気が引き締まった」
レスリング女子48キロ級でリオデジャネイロ五輪代表の登坂絵莉(22)=至学館大=が15日、アジア選手権(17~21日、バンコク)に向けて羽田空港から出発した。昨年9月の世界選手権以来となる国際大会に「今どのくらい海外選手とやれるのか試したい。中国選手はグラウンドが強いので失点を防ぎたい」と意気込んだ。
“ポスト吉田沙保里”の呼び声高い22歳は、初の五輪に向けてあらゆる事態も想定する。1月には、58キロ級代表で五輪3連覇中の伊調馨(ALSOK)が13年ぶりに試合で敗れる波乱があった。尊敬する先輩の黒星に「馨さんが負けることはないと思っていたのでショックだった」と登坂。「試合では何が起こるかわからない。自分も気が引き締まった」と、相手だけでなくマットの魔物とも戦う決意を示した。