山の神・柏原竜二、52位で五輪ならず
「びわ湖毎日マラソン」(6日、皇子山陸上競技場発着)
リオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねて行われ、東洋大時代に箱根駅伝で4年連続山登りの5区で区間賞を獲った“山の神”柏原竜二(26)=富士通=は、2時間22分15秒で52位。昨秋のシドニーで初マラソンに挑戦。今回はリオ五輪代表を狙ったが、惨敗を喫した。
序盤は日本人有力選手で構成された第2グループに入ったが、24キロ過ぎから脱落した。レース後は「しょうもないレースをしてしまった。我慢も勝負もできなかった」とさばさばした様子。実業団入り後はアキレスけん痛に苦しみ「やっていけるのか?もう1回ケガをしたら気持ちが切れてしまうかも」と悩んだ時期もあった。覚悟を決めて臨んだレースだが結果は出なかった。
「最近、ある人から学生時代のお前には一度も勝てなかったけど、今のお前には勝てる気しかしない。どういうことなんだ!」と怒られたと明かした柏原。苦しい時期が続くが「また一からやっていきたい。4年後はどうなっているかわからないが、1年1年前を向いてやっていきたい」と必死に顔を上げて語った。