競泳・瀬戸大也、栄養不足改善して復調
「競泳・関東学生冬季公認記録会・短水路=25メートル」(6日、相模原市立総合水泳場)
男子400メートル個人メドレーでリオデジャネイロ五輪代表に内定している瀬戸大也(21)=JSS毛呂山=が、男子200メートル個人メドレーに出場し、トップとなる1分54秒87をマークした。無冠に終わった2月のコナミオープンでは「最近寝ても疲れが取れない」などと体調不良を訴えていたが、先週栄養士に相談した結果、エネルギー不足が原因と判明。「ガス欠だった。しっかり栄養をとったら1日で回復した。原因がわかってスッキリ」と不安を一掃し、全快をアピールした。
一時は病気や精神的な問題も疑ったというが、血液検査でも異常はなく、栄養士からは栄養不足を指摘された。「練習中の水分補給で水を飲むだけだったのがよくなかったみたい」。アドバイス通り、練習で栄養ゼリーやドリンクなどを摂取したところ「力がみなぎってきた」と見違えるように体が動き、タイムも急上昇した。
水中のパフォーマンス向上へ“食卓”から見直した。以前は肉中心だった食事の意識を改めた。「基本中の基本だけど怠っていた。細かい栄養も自分で考えて食べないといけない。今は魚や大豆製品を食べたり、疲れたときは豚肉をとるようにしている」。ハードな練習に耐える体を作るために食べる量も増やしたという。
「悪いときは悪循環になっていた」という状況は好転し、「代謝もよくなって、先週からトイレに行く回数が増えた」とニヤリ。4月の日本選手権、そして五輪本番に向けて“悪い瀬戸”をガンガン噴出し、体の内側から金メダル仕様に替えていく。