福士「金メダルだべ!」選考は一発希望
リオデジャネイロ五輪の男女マラソン代表が18日、都内で取材に応じた。出場選考レースのあり方について一石を投じた福士加代子(33)=ワコール=は、晴れて代表が決まったことを受け「落ち着きました。いっぱい騒がせたのもありますけど」などと語った。五輪本番へ向けては「リオで金メダルだべ!」と笑顔で宣言した。
1月の大阪国際でリオ五輪の派遣設定記録2時間22分30秒を切る2時間22分17秒で優勝した後、3月の名古屋ウィメンズにも一度はエントリーしたことから話題になった。結局、出場は見送ったが、大阪国際から名古屋ウィメンズ、そして代表決定までの間は「名古屋へ準備していたのと…。落ち着かなかった。いっぱい騒がせたっていうのもあるし、自分がせっかちというのもあるんですけど。いいことをしているのか、悪いことをしているのかよく分からなくて」と複雑な思いも抱いていたという。
温泉や銭湯でリフレッシュした際も、「見られてる気がして…(風呂に)入っちゃってていいの?みたいな(気もしていた)」という心境だったという福士。「スタッフに支えられました」と感謝した。
今後の選考方法については、「一発選考の方がいいんじゃないか」と私見を明かした。「4年に1回くらいはそれでいいのでは。その方が選ぶ方も簡単じゃん?」と明快さを重視していた。ただ、一連の選考の過程について、国民的議論となったことに「マラソンの選考ってこんなに沸騰するんだと初めて知ってびっくりした」と驚いていた。
大阪国際で優勝した際には、「リオ決定だべ!」と叫んだが、この日は、報道陣からの求めに応える形で「リオで金メダルだべ!」と笑顔を見せた。マラソンでは初の五輪出場となるため、「どういうものか分からないですけど、やるだけやって、金メダルをゲットしたい」と明るく決意表明した。
17日の代表決定後には、所属会社のウェブサイトを通じて、「リオデジャネイロ五輪女子マラソンで私は金メダルが欲しいので、何があろうとあきらめずに覚悟を持って走ってきます!!皆さん、応援よろしくお願いします!!福士加代子」と意気込みを表していた。