稀勢の里全勝キープ、琴奨菊は崖っぷち
大相撲春場所9日目(21日、エディオンアリーナ大阪)
大関同士の大一番は初優勝を目指す稀勢の里(田子ノ浦)が綱とりに挑む琴奨菊(佐渡ケ嶽)を突き落とし、全勝を守り、単独トップをキープした。初日から9連勝は13年夏場所で13連勝して以来。琴奨菊は2敗に後退し、綱とりに向け、崖っぷちに立たされた。
先場所、敗れたライバル相手にまさかの変化だった。立ち合い琴奨菊が低くぶち当たってくると、右へかわし、右手で土俵にたたきつけた。
いつでも真っ向勝負の男が執念でもぎ取った雪辱星。「体がいい反応してくれた。いい場所におっつけが入ったので、いい攻めだった。よく見えていた。結果、ああなった」と納得顔で振り返った。