白鵬出直し星 師匠からも駄目押し注意

 「大相撲春場所10日目」(22日、エディオンアリーナ大阪)

 横綱白鵬(宮城野)は大関照ノ富士(伊勢ケ浜)を寄り切って1敗をキープ。初日、宝富士に不覚を取ったが、2日目から9連勝。逆転優勝へ向け、11日目、全勝の大関稀勢の里(田子ノ浦)と大一番を迎える。

 一方的な内容で照ノ富士を下し、稀勢の里との1差を堅持した。取組後は、「いいところを取れたので、前に出るだけだった」と納得顔で振り返った。

 この日は朝稽古の後、師匠・宮城野親方(元前頭竹葉山)に呼ばれ、危険な駄目押しに関し注意を受けた。8日目の嘉風(尾車)戦で駄目押しし、土俵下で激突した審判部副部長の井筒親方(元関脇逆鉾)が左大腿骨頚部骨折で手術、リハビリも含めて約3カ月の加療という重傷を負った。前日は取組後、審判部に呼び出されて注意を受けた。

 「申し訳ない」と謝罪していた横綱は、がっちりとまわしを取っての出直し星。「2日目からのいい流れを思い出しながら、いい相撲を取りたい」と、稀勢の里戦へ向け、気持ちを高めた。

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