稀勢の里連敗ファンため息 白鵬トップ

支度部屋で鼻を触る稀勢の里=エディオンアリーナ大阪(撮影・北村雅宏)
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 「大相撲春場所12日目」(24日、エディオンアリーナ大阪)

 1敗の大関稀勢の里が横綱日馬富士に叩き込まれ2敗に後退した。横綱白鵬は大関豪栄道を押し出して1敗を守り、優勝争い単独トップに立った。

 稀勢の里は立ち合い突っ張られて後退。引き技で日馬富士の圧力を受け流したが、その後に前に出たタイミングではたかれると、ばったりと土俵に倒れ込んだ。

 11日目は白鵬のかち上げからの素早い出足を受け止められず初黒星。横綱と連続での対戦となったこの日も結果を出せず、館内のファンからも深いため息が漏れた。

 初優勝の夢が一気にかすみ、連敗で1差を追う立場になった稀勢の里は顔から流血し、胸に血をしたたらせながら、支度部屋に戻ると、「あー」とため息。報道陣に背を向け、無言を貫いた。

 一方、この日の白鵬は強さを見せつけた。地元・大阪出身で大歓声を浴びる1敗の豪栄道に対し、左を張り、右からかち上げて一気に前へ。相手に何もさせずに土俵外へ押し出した。

 13日目は白鵬が横綱鶴竜と、稀勢の里は碧山と対戦する。2敗となった豪栄道は大関照ノ富士と顔を合わせる。もう1人の2敗・妙義龍は御嶽海と当たる。

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