稀勢の里、日馬富士のはたきに「あー」
「大相撲春場所12日目」(24日、エディオンアリーナ大阪)
大関稀勢の里(田子ノ浦)は横綱日馬富士(伊勢ケ浜)にはたき込みで屈し、痛恨の2敗目。横綱白鵬(宮城野)は大関豪栄道(境川)を押し出しで下し、1敗をキープし、単独トップに立った。稀勢の里、豪栄道、平幕の妙義龍(境川)が2敗で並んだ。
前日、全勝をストップさせられた白鵬戦を引きずったか、稀勢の里は動きが悪過ぎた。立ち合い、日馬富士に突き放されると、引いて呼び込み、相手を崩した。逆襲に転じたが、出足が悪く最後ははたかれ、前にバッタリと倒れ込んだ。
初優勝の夢が一気にかすむ、連敗で1差を追う立場になった。顔から流血し、胸に血をしたたらせながら、支度部屋に戻ると、「あー」とため息。報道陣に背を向け、無言を貫いた。