“至学館6姉妹”でリオ全階級制覇だ!

 “至学館6姉妹”で五輪女子レスリング全階級制覇だ。日本レスリング協会は25日、リオデジャネイロ五輪の女子75キロ級代表に渡利璃穏(りお・24)=アイシンAW=を選出。これで女子代表6人が出そろい、吉田沙保里、伊調馨(ALSOK)ら全員が至学館大(旧・中京女子大)の在学生&卒業生となった。同校の監督も務める栄和人強化本部長(55)は「史上最強のメンバーになった。全階級で金メダルを狙う」と鼻息を荒くした。

 夢への“最終試験”に合格した。渡利はこの日、東京都北区・味の素ナショナルトレーニングセンターでの合宿で、鈴木博惠(クリナップ)と女子初という公開スパーリングを実施。互角の戦いとなったが、直後に行われた強化委員会で、今月のアジア予選で優勝し出場枠を獲得した渡利に軍配が上がった。

 本来の63キロ級では川井に敗れ、自身の名前と同じ「リオ」への道は一度途絶えた。だが、昨年9月に栄監督から勧められ、唯一代表が決まっていなかった最重量級に1日5食で増量しチャレンジ。「勝てるだろう、から絶対に勝つという気持ちに変わった」と自力でチャンスをモノにした。

 憧れの吉田や伊調らとともに代表入りし、「小さい頃から憧れの存在なので、一緒に五輪に行けるのはうれしい。出るからには金メダルを取って帰ってきたい」と気合を入れた。

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