浅見また1回戦敗退…リオ行き厳しく
「柔道・リオデジャネイロ五輪代表選考会兼全日本選抜体重別選手権」(3日、福岡国際センター)
女子48キロ級で15年世界選手権銀メダルの浅見八瑠奈(27)=コマツ=は、1回戦で森崎由理江(A-LINE)に優勢負けし敗退した。大会前までは互角だったライバルの近藤亜美(20)=三井住友海上=は決勝に進出したため、浅見の五輪代表入りはきわめて厳しくなった。
先に指導を取られた浅見は「後がないのでリスクを取りに行った」と強引に投げにいったが、逆に返されて有効を取られた。「本来の足技が出せなかったけど、調子がよかったので投げたかった」。試合後は深々と一礼。「応援してくれた方に1試合しか見せられず申し訳ない」と目を赤くした。
夢舞台への4年越しの思いが空回りした。12年ロンドン五輪代表の有力候補だった4年前の今大会も初戦で高校生に敗れて落選した。大一番の重みを一番知っていただけに「怖さやプレッシャーは全身で受け止めて畳に上がったけど、勝てなかったのは自分の弱さ」と浅見。「学ぶことの多い4年間だった。リオを目指してやってきたので出たい気持ちはあるけど、後悔はない」と声を絞り出した。
リオ五輪以降の競技続行については「今は全くの白紙」と話した。