北島100M平泳ぎでの五輪切符逃す
「競泳・日本選手権」(5日、東京辰巳国際水泳場)
男子100メートル平泳ぎ決勝が行われ、5大会連続の五輪出場を狙った北島康介(33)=日本コカ・コーラ=が59秒93で2位に終わった。日本水連の設定する派遣標準記録(59秒63)を上回ることができず、この種目でのリオ五輪切符を逃した。レース後、北島は「言葉にならない。200があるので、気持ちを切り替えて頑張ります」と言うのが精一杯だった。
北島は4日の予選、準決勝とも全体1位で決勝進出を決めた。準決勝では唯一の1分切りとなる59秒62をマーク。日本水連の設定する派遣標準記録(59秒63)を0秒01上回った。五輪代表になるには、決勝で再び派遣標準を突破し、2位以内に入ることが条件だった。
今後は200メートル平泳ぎで再びリオ切符を狙う。五輪5大会連続出場となれば、夏季大会では、柔道の谷亮子、馬術の杉谷泰造らと並ぶ日本最多記録。冬季大会では、ノルディックスキー・ジャンプの葛西紀明が14年ソチ大会まで史上初の7大会連続で出場している。
北島は00年シドニー五輪で100メートル平泳ぎ4位。04年アテネ、08年北京五輪で2大会連続平泳ぎ2冠。12年ロンドン五輪では、100メートルで5位、200メートルで4位。400メートルメドレーリレーで銀メダルを獲得した。