羽生 左足の負傷隠すつもりだった
最終戦の世界選手権で王座奪還ならず、2位に終わった羽生結弦(21)=ANA=に密着したMBS・TBS系「情熱大陸」が10日、放送された。日本スケート連盟は4日、羽生の左足甲の靱帯(じんたい)損傷を発表したが、同番組の密着では、ケガについて「言わないかもしれない」と隠し通す可能性も口にしていた。
スケート連盟は4日の発表で羽生がシーズン序盤から左足に痛みを抱え、年明けに状態が悪化したこと、練習拠点を置くカナダで近く治療を受けることなどを明かしていた。ケガのため、米ボストンで3月30日にSP、4月1日に男子フリーが行われた世界選手権では、踏み切りの際に左足で氷を突く4回転トーループは負担が大きいため、一部のジャンプをサルコーに変えざるを得なかった。
「情熱大陸」の密着取材時、羽生のケガはトップシークレット。スタッフが「ケガのことは(世界選手権後の放送で)言ってもいいですか?」とたずねると、羽生は「言わないかもなー」と顔をしかめ、「(ケガを公表するか)分かんない。言わないかもしれない」と負傷を伏せたままにしておく可能性もあることを口にしていた。
その上で、「GPシリーズ始まる前からちょっとずつ違和感を感じてきていた」と明かし、「左足…足首です」と話していた。