モスクワ検査所の認定を取り消し 薬物問題で、WADA
【ロンドン共同】世界反ドーピング機関(WADA)は15日、ロシア陸上界の組織的なドーピング問題を踏まえ、モスクワの検査所の認定を正式に取り消した。昨年11月にWADAの第三者委員会による調査報告書を受けて既に資格停止とされ、ドーピング検査を禁じられていた。
WADAはまた、リスボンの検査所を基準を満たさず資格停止とした。
モスクワの検査所で所長を務めていたロトチェンコフ氏は1400を超える検体を廃棄し、違反隠し目的の賄賂を受け取っていたとされ、辞任した。ロシアの反ドーピング機関も幹部が総辞職し、WADAから「不適格組織」と認定された。