バド闇カジノ問題 新たに代表選手発覚

 日本バドミントン協会は18日、トップ選手による闇カジノ賭博問題を受けて、代表選手、スタッフら計106人に行った書面のアンケート調査の結果、すでに処分を受けた桃田賢斗(21)=NTT東日本=らのほかにも、1人の日本代表選手が闇カジノに出入りしていたことが判明したと発表した。カジノでの賭博行為については否定しているという。

 日本協会はこの日、顧問弁護士による同選手への聞き取り調査を実施。同席した銭谷専務理事によると「田児選手に『ついてこい』と言われて、15年2月から3月にかけて2回行った。違法の認識もなく、出してもらったジュースを飲んでいただけ」と、説明しているという。日本協会は理事の承認を経て、19日にも処分を決定するが、同専務理事は「未成年ではなく、助成金が使われている代表という枠を考えると、何らかの処分は避けられない」と、話した。氏名の公表についても19日に検討する。

 ただ、今回の発覚により、問題がさらに拡大する恐れが出てきた。当該選手はこれまで賭博が発覚し処分を受けたNTT東日本以外の選手。今月8日に行われた桃田、田児による謝罪会見で、NTT東日本は「他の実業団選手には声かけなどは一切していないと確認を取っている」と、説明している。代表には大学生もいるが、いずれにしても田児らの証言の信憑性が薄れるのは間違いなく、さらなる調査の必要性が出てくる可能性がある。

 この問題では、すでに闇カジノでバカラ賭博を行っていた12年ロンドン五輪代表の田児賢一が1000万円の負けなど常習性の高さから、協会から無期限の登録抹消と、所属していたNTT東日本から解雇処分。世界ランク3位につける桃田は、協会から無期限の大会出場停止、NTT東日本から出勤停止30日を受けている。桃田は確実となっていたリオデジャネイロ五輪出場の可能性が消滅した。

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