陸上 ロンドン五輪代表・山県が復活V

 「陸上・織田記念国際」(29日、エディオンスタジアム広島)

 男子100メートル決勝では地元広島出身の山県亮太(23)=セイコーホールディングス=が向かい風2・5メートルの悪条件の中、10秒27で優勝した。

 ロンドン五輪代表の山県が、地元広島で復活ののろしを上げた。好スタートから一気に飛び出し、後半もしっかりと加速。前年優勝者のケンブリッジ飛鳥(ドーム)らを圧倒した。向かい風2・5メートルの悪条件ながら、10秒27をマークし「久々に気持ちのいいレース。ホッとしました。曇っていた道が開けた」と、頬を緩めた。

 昨季は腰痛に苦しみ、話題は年下の桐生祥秀(東洋大)にさらわれた。5月8日のゴールデングランプリ川崎ではその桐生と対決。日本人初の9秒台への期待も高まる。「苦しい時期があったから、自分を見つめ直せた。ちゃんと勝負できると思える状態になった」と、宣戦布告した。

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