女子テニスのクルム伊達公子（４５）が１日、自身のブログで４月２１日に神戸市内で左膝の再手術を受けたことを明らかにした。２日に入院中の病院を退院し、今後は都内の国立スポーツ科学センター（ＪＩＳＳ）でリハビリを行う。

　２月に左膝の内視鏡手術を受けたが、この際は膝内部の状態が想定していた以上に悪く、予定していた半月板の縫合は行わなかった。その後、セカンドオピニオンを含め医師の診断を受け再手術を決意。神戸大学付属病院で、骨軟骨の移植、軟骨再生を促すマイクロフラクチャーという手術、そして半月板の縫合を受けたと報告している。

　「術後はまったく動かない腫れあがっている膝は、前回とは見た目も違いそれなりに大きな手術だったことは感じずにいられなかった」と手術を振り返った。「前に進むための待ちに待った手術」と今回の決断を表現したクルム伊達は「いよいよここからが一番大切な辛い、厳しい長い時期が始まるんだという気持ちと、強い覚悟への心の準備をしました」と心境をつづった。

　２日からＪＩＳＳに移りリハビリを継続するが、「加重がかけられるまでにまだ５～６週間かかります」としており、簡単な状況ではない。だが、「初めてのことだらけで今の時点ではなんとも言えない状況ではありますが大きな１歩を踏み出すことになるのは間違いないです」と前向きに語っている。