車いすテニス国枝慎吾、右肘手術明かす
車いすテニスで現在世界ランキング2位の国枝慎吾(32)=ユニクロ=が2日、東京都内で「BNPパリバ ワールドチームカップ 車いすテニス世界国別選手権」(23日~28日、有明コロシアムほか)の発表会見に出席し、3週間ほど前に右肘の手術を受けたことを明かした。
国枝によると、昨年の全米オープン後の10月ごろから違和感があり、ごまかしながらプレーを続けていたが、1月の全豪オープンでは4大大会シングルスで初めて初戦敗退。「これは何とかしなければ」と以後はさまざまな治療法を試したが、効果がみられず、内視鏡によるクリーニング手術に踏み切ったという。
国枝はロンドンパラリンピックイヤーだった2012年にも2月に右肘を手術した。今回はそのときとは違う部位だが、手術の決断は2カ月ほど遅くなった。「前回はコップを持つのも痛かったが、今回はやってやれないことはなかった」ためで、「リオデジャネイロ(パラリンピック)の金メダルの確率を少しでも上げるため」の判断だと説明した。
医師の見立てでは17日から始まるジャパンオープン(福岡・飯塚)に間に合うといい、順調なら世界国別選手権は復帰2戦目となる。この大会は2003年に日本代表デビューして優勝に貢献、世界に注目されるきっかけになった思い入れもある。「復帰2戦目になるか最初の試合になるか分からないが、頑張りたい」。北京、ロンドンに続き、リオでのパラリンピックシングルス3連覇へ向けて照準を合わせる。