身長202センチ バスケット八村が米挑戦

 バスケットボール男子日本代表候補で、アフリカ・ベナン出身の父と日本人の母を持つ八村塁(18)が11日、都内で会見を行い、全米大学体育協会(NCAA)1部のゴンザガ大に進学できる見通しになったと発表。「目標はNBA選手になること。日本のバスケを引っ張れるように、でっかい舞台で頑張りたい」と抱負を語った。

 身長202センチの規格外のホープが、規格外の夢に手が届く距離まで近づいた。今春まで通っていた宮城・明成高を全国高校選抜3連覇に導いた18歳は、進学先として本場の大学を選択。「やっぱりNBAに近い。そこでやれるチャンスがあるので頑張りたい」と胸を高鳴らせた。

 NBAへの憧れがバスケ一筋だった自身を机にも向かわせた。昨年からは英語を中心に、1日7~8時間の猛勉強を敢行し、NCAAが設ける学力基準を突破。今週末にも渡米し、9月入学に向けて大学の準備クラスに通いながら「合格」を待つことになった。

 武器は体格とスピード。ただ、同大は昨年の全米選手権8強入りした強豪だけに厳しい競争を勝ち抜かなければならない。八村は「日本人の謙虚さをいい意味で出していく」としながらも、目標はどん欲で、「1年目から試合に出るつもりで行く」と力強く宣言した。

 22歳で迎える2020年東京五輪に向けても「東京が決まった時から意識してた。すごく出たいと思っている」と意欲を燃やした。

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