東洋大からリオデジャネイロ五輪に出場する競泳の萩野公介（２１）、内田美希（２１）らの壮行会が１６日、都内の白山キャンパスで行われた。多くの学生が集まる中、萩野は「一番いい色のメダルを目指す」と宣言した。

　高校３年のロンドン五輪で銅メダルの萩野は、昨夏の世界選手権前に右肘を骨折する挫折も味わった。「泳げる喜びと幸せをかみしめながら、４年に１度の大舞台で正々堂々と戦う」。大学４年間で積み上げた努力を結晶させる。

　大勝負に向けて、今月末からは２カ月以上日本を離れる。２０～２２日のジャパンオープン（辰巳）に出場し、直後に欧州に出発予定。６月に数大会に出場した後、スペインでの高地合宿を経て、五輪開幕直前にリオ入りする。

　「もうすぐ出発するけど、（壮行会で）きつい練習を乗り切れるようなパワーをいただいた。大変なこともいろいろあったが、身になってることがたくさん。先生、クラスメート、授業の友達のおかげで今ここにいる」。

　日本競泳界のエースが期待とプライドを背負って、この夏の主役になる。