日本体操協会と富士通(東京都港区)、富士通研究所(川崎市)は17日、2020年東京五輪での体操競技の自動採点システム運用を目指して共同研究すると発表した。今秋から実証実験を開始し、最新の3Dレーザーセンサーやデータ処理技術を駆使して倒立の角度や肘の曲がりを即座に数値化する仕組みを開発。実現すれば世界初で、フィギュアスケート、飛び込みなど他競技や、伝統芸能やものづくりにおける匠の技の伝承でも活用が見込めるという。
次々と新技を編み出す白井健三選手(日体大)を代表格に技の高度化が進む中、目視に頼る審判員の負担を軽減する狙いがある。