日本女子、タイとのフルセット激闘制す
「バレーボール女子・リオデジャネイロ五輪世界最終予選・第4日、日本-タイ」(18日、東京体育館)
4大会連続出場を狙う世界ランク5位の日本はアジア勢のライバルで同13位のタイと対戦し、3-2(20-25、25-23、23-25、25-23、15-13)で競り勝ち、3勝1敗で4位に順位を下げたが、五輪出場権獲得に一歩前進した。 前日の韓国戦で右手小指を負傷した木村はベンチスタートとなった。第1セットからタイの熟練コンビバレーをなかなか止めきれず、サーブレシーブも乱れ、主導権を握られた。日本は第2セットから木村を投入。同じく第2セットから起用された迫田とともに流れを変え、振り出しに戻した。 しかし、第3、4セットと一進一退の攻防の中、お互いに譲らず。勝負は今大会初のフルセットへ持ち込まれた。終盤に欧州の強豪イタリア、オランダとの2連戦を残すだけに何としても勝ちたい日本は、終盤に怒とうの8連続ポイントで逆転し、最後は迫田が激闘に終止符を打った。
主将の木村沙織は試合後のインタビューで涙を浮かべ「ここで終わらせるわけにはいかなかった。絶対勝つということ(思い)で、みんなでできたと思います。皆さんの声援に後押しされて、きょうの1勝だったと思います」とファンに感謝した。
リオ五輪出場枠は12で、開催国のブラジルなど、7チームが決定。世界最終予選は8チームの総当たりで行い、日本が五輪出場権を獲得するには
(1)韓国、タイ、カザフスタンを含めたアジア4チームのトップ
(2)アジア最上位を除いた7チームのうち上位3チームに入る
このいずれかの条件を満たす必要がある。