瀬戸大也は上向き2位「差は縮まった」
「競泳ジャパン・オープン・第2日」(21日、東京辰巳国際水泳場)
男子400メートル個人メドレー決勝で、リオデジャネイロ五輪代表の瀬戸大也(21)=JSS毛呂山=は、ライバルの萩野公介(21)=東洋大=と、この種目では五輪前最後の直接対決に臨み、4分10秒53で2位だった。萩野が優勝した。
世界選手権2連覇中の“夏男”にエンジンがかかってきた。今大会は3日間で6種目にエントリーしている瀬戸は、タイトなスケジュールをこなしながらも4月の日本選手権を上回るタイムで萩野を追い上げ、「負けたけど公介との差は確実に縮まっている」と胸を張った。
予選から決勝までの休憩時間は「1時間半くらい昼寝する」のがルーティンだが、「今日は忙しくて15分くらいしか寝られなかった」と不安は募った。それでも体は仕上がってきていた。前半の200メートルは出遅れながら、終盤に驚異の追い上げを見せた。「後半は(筋肉にたまった)乳酸をエネルギーに変えられた感覚がある。ハードな練習を積んできた成果かな」。夏に向けた“爆発力”の兆しをつかんだ。
「公介との五輪前ラストレースだったけどいい感じだった。ここで勝つと勢いがつくけど、まだタイムに差があるので頑張れる」。五輪本番までの2カ月半、天性のプラス思考で萩野超え=金メダルを実現させる。