重量挙げ 安藤美希子が3年連続4度目V

 「重量挙げ・リオデジャネイロ五輪代表最終選考大会・日本選手権第2日」(22日、山梨市民総合体育館)

 女子58キロ級は昨秋世界選手権8位の安藤美希子(23)=いちご=が3年連続4度目の優勝を飾った。リオ五輪の女子日本代表は4枠あり、48キロ級の三宅宏実(30)=いちご=が内定し、安藤は日本2番手の位置付け。28日の選考発表前に代表入りを前進させた。

 スナッチで88キロ、ジャークで119キロの計211キロ。世界選手権で出した計213キロには及ばなかったが、世界ランクで7位相当する上々の成績で最終予選を終えた。ジャーク3度目は自らの日本記録更新となる125キロにも挑戦。失敗はしたが積極姿勢も見せた。

 「リオ五輪に向け結果を出さないといけないと思って、練習にも身が入っていたけど、無理をし過ぎたのか、いい調整ができなかった。勝つのは当たり前でスナッチもジャークも日本記録を更新できなかった。内容は良くない」と不満顔。

 3月に発熱が続き、4月には胃腸炎と練習が思うようにできなかった。「トップアスリートとして失格」と、自らを責めた。

 それでも最低限、五輪切符獲へ駄目押しとなる結果は残した。選考前にロンドン五輪は日本記録を更新する結果を残したが、落選。同級生の53キロ級の八木かなえ(23)=ALSOK、48キロ級の水落穂南(23)=いちご=に先を許した。

 「悔しいとかはない」と言うものの、

2人から五輪の雰囲気などを聞き、行きたい気持ちは高まっていた。4年前とは違い、同級生の2人より選考の立場は上になった。「よくここまで頑張ってきた」と振り返った。

 三宅と同じく埼玉栄高出身で、今の所属先も同じ。練習は一緒ではないものの、「試合の姿勢、集中の仕方が勉強になる」と、世界トップレベルを見て吸収している。

 「(水落、八木とも)初めての五輪でしっかり記録を残している。私も五輪で日本新記録を出せるくらい、しっかり力を付けて臨みたい」と、大舞台を見据えた。

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