110Mハードルの矢沢、リオ参加標準突破
「陸上・布勢スプリント」(5日、鳥取市コカ・コーラウエストスポーツパーク陸上競技場)
男子110メートルハードルの矢沢航(24)=デサント=が、2本目にリオデジャネイロ五輪参加標準記録となる13秒47をマークした。日本歴代3位となる好記録となった。日本選手権(6月24日開幕・瑞穂)で優勝すれば、リオ五輪代表に内定する。
1本目で自己記録を更新する13秒54を記録。2本目も勢いそのままにゴールを切った。初の五輪出場へ大きく前進した矢沢は「夢だったんで…。ずっとずっと頭に浮かべていたタイム(参加標準の13秒47)」と声を震わせた。
「昨季はまったく自分のレースができなかった」と言うとおり、左右の太ももの故障を繰り返し苦しい1年を過ごした。「自暴自棄になったこともある」と振り返るが、高校時代から故障を繰り返してきたハムストリングの強化のために一念発起。スクワットや臀(でん)筋のトレーニングを取り入れて弱点を克服した。
同種目で五輪出場となれば、2008年北京五輪の内藤真人以来、2大会ぶりとなる。日本選手権へ向けて、矢沢は「ここ一番で負けない自信がある。優勝します」と力強く宣言した。