内村、オールラウンダーはリオが最後か
リオデジャネイロ五輪に出場する体操男子日本代表が10日、都内で強化合宿を公開した。主将に就任した内村航平(27)=コナミスポーツ=は、リオ五輪がオールラウンダーとして臨む最後の五輪となる可能性を示唆した。
13年に20年東京五輪開催が決定した時にも「東京は出たいけど、体力的に6種目は難しい。種目を絞って狙いたい」と話していたが、この日も「ふとテレビで東京五輪のことをやってると、その時の自分を想像するけど、個人総合は無理だなっていう考えになる。やりたくないっていうのもあるんでしょうね、たぶん。個人総合をそこまで長くは」と、改めて話した。
その上で「僕がもしそこまで個人総合で日本のトップでやっていたら、なおさら日本の体操界に未来がない。これだけいい選手がたくさん出てるのに、まだあいつが上かよって」と体操ニッポンの未来を見据えながら、「できれば今後は健三(白井)にも日本一になってもらいたいし、世界一にもなってもらいたいと思ってる。次の世代の選手が引っ張ってくれないと東京五輪は厳しい」と、五輪代表になった白井に、“絶対王者”の後継者としての期待を掛けた。
ただ、東京五輪については「絶対に出たい」としており、種目を絞ったスペシャリストとしての出場に意欲を見せた。