吉田に64年東京五輪金レジェンドが金言
リオデジャネイロ五輪レスリング女子日本代表が21日、北海道旭川市内で行っている強化合宿を報道陣に公開した。五輪4連覇を目指す53キロ級代表の吉田沙保里(33)は「(五輪は)来るものは来る。怖がって逃げても仕方がない」と平常心を強調した。
今回の合宿地である旭川市は、1964年東京五輪から3大会連続でレスリングの金メダリストを輩出したかつての「レスリング王国」。この日は、近隣の住民が体育館で見学する中、64年東京五輪金メダリストの吉田義勝(74)さんと72年ミュンヘン五輪金メダリストの加藤喜代美さん(68)が激励に訪れ、練習を視察した。
吉田さんは練習前に選手たちにあいさつ。「私は腕相撲では他の選手に勝てなかったが、レスリングは力じゃない。自分の動きを熟知し、戦略を考えることが大事」と、自身の経験から、金メダルへの心得を説いた。
女子は、初出場の4人も含めて全6階級で金メダルが狙えるだけに、レジェンドの金言を胸にゴールドラッシュを目指す。