競泳・池江 “勝利の仏様”に必勝祈願
競泳女子のリオデジャネイロ五輪代表で15歳の池江璃花子(ルネサンス亀戸)が27日、東京都港区の増上寺で行われた壮行会に出席した。4月から通っている淑徳巣鴨高が浄土宗系という縁で、1学年先輩の長谷川涼香(東京ドーム)とともに同寺・安国殿で必勝祈願。法主からお経を読み上げられ、「なかなかできない経験で、自分の力になる」と背筋を伸ばした。
「南無阿弥陀(あみだ)仏」がお堂に響き渡る。前日の26日に100メートル自由形で日本新記録を樹立したばかりの池江は、慣れない環境に目をパチパチさせながら手を合わせた。大僧正の八木季生法主からは「仏教には、自分の修行を怠らないという『我行精進』という言葉がある」などと説法を受けた。
目玉は“天下統一パワー”だ。会場の安国殿には、戦国時代に徳川家康が出陣する際、持ち出したとされる仏像「黒本尊」がまつられている。現在では勝ち運の仏として信仰を集める“勝利の仏様”を前に、池江は「勝負に強いと聞いて鳥肌が立った。私も勝てるんじゃないかと思う」と、さっそく霊験を体感していた。
最後は「リオで日本新・決勝進出 東京で金メダル」と自身の手で書いた短冊を奉納。4年後に出身地の“江戸”で天下を取るためにも、まずは初陣のリオでしっかりと足がかりをつくる。