松山英樹 イーブンパー発進
「全米オープン・第1日」(18日、チェンバーズベイGC=パー70)
男子で日本勢初のメジャー制覇を目指す松山英樹(23)=LEXUS=は3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーのイーブンパー70でホールアウトした。
まるで全英オープンのリンクスコースのような今年の開催コースで、松山はインコースの10番からスタート。各ホールで好調なショットを繰り出し、11番パー4で5メートル、16番パー4は2メートルのバーディーパットを沈め、前半を2アンダーで折り返した。
後半のアウトでは4番パー4で3メートルのパーパットを外しボギーとしたが、次の5番パー4で2・5メートルのバーディーパットを決めて、すぐに2アンダーに戻した。ここまでリーダーボードの上位に名前を連ねてきた松山だが、7番パー4で3Wを使った第1打が左のラフにつかまると、第2打をグリーン右前のバンカーに打ち込み、そこからピン奥12メートルに乗せたものの3パットのダブルボギーをたたき、イーブンパーにスコアを落とした。
8番パー5では2オンに成功しながら3パットのパー。最終9番パー3では第2打のバンカーショットを40センチに寄せてパーをセーブし、イーブンパーで初日のラウンドを終えた。
松山はスコア提出後、テレビ朝日のインタビューで大先輩・青木功からマイクで頭を軽くたたかれる“お仕置き”を受けながら、「全体的に無難なプレーができたが、後半は少しバットが入らなかった分、ピンチが増えた。(7、8番の3パットは)さほど悪いパットじゃなかったが、グリーンのスピードが変わったのかなと思う」と初日のプレーやコース状態を振り返った。
青木からダブルボギーをたたいた7番ホールの第1打のクラブは1Wで良かったのでは?と振られると、「(コーナーのバンカーを)越えないと思ったのでそれは仕方ないが、もうちょっとセカンドショットで冷静になって短めのクラブで刻めば良かった」と反省した。
今大会の大きな特徴は、各ホールのティーの位置が毎日変えられること。初日は1番がパー4で18番がパー5だったが、2日目以降は1番がパー5で18番がパー4に設定される日がある。松山は2日目に向けて、「ティーグラウンドがどこになるか分からないので、スコア設定はできないが、オーバーパーは打ちたくない。(初日の前半インは他のバーディーチャンスを何度か逃したが)そこまでイライラはしなかった。最後(9番)のティーショットがバンカーに入ったのはちょっとイラついたが(1日を通して)そこまでカッカすることなくできた」と笑顔で話した。