松山は通算3オーバーで最終Rへ メジャー初制覇へ「まだまだチャンスはある」
「全米オープンゴルフ・第3日」(20日、チェンバーズベイGC=パー70)
男子の日本勢で初のメジャー制覇を目指す松山英樹(23)=CASIO=は第3ラウンドを2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72で回り通算3オーバー。この時点で首位と9打差の19位としてホールアウトした。
1オーバー21位からスタートした松山はこの日パー4に設定された1番ホール(499ヤード)で、カップ左6メートルからの軽いスライスラインをしっかりと沈めるバーディー・スタートで通算イーブンパーに戻した。5番パー4(498ヤード)はバンカーショットを2メートルに寄せてパーセーブ。7番パー4(519ヤード)では7メートルのパーパットを沈め、右手で軽いガッツポーズを見せた。
8番パー5(603ヤード)でバーディーチャンスを逃すと、9番パー3(225ヤード)は2メートル弱のパーパットを外すボギーとして、スタート前と同じ通算1オーバーで後半へ。11番パー4(530ヤード)をボギーとして通算2オーバー。14番パー4(534ヤード)では第1打をフェアウエー右のバンカーに入れ、7番アイアンを手にした第2打が目の前の高い土手に当たるミスショットとなり、3メートルのボギーパットも外れるダブルボギー。この時点で通算4オーバーにスコアを落とした。
15番パー3(252ヤード)ではグリーン右からのバンカーショットをピン奥の傾斜を利して20センチに寄せるナイス・パーセーブ。16番パー4(372ヤード)はティーショットをグリーン前まで飛ばしたが、2メートルのバーディーパットを決められず、17番パー3(122ヤード)も6メートルのバーディーパットが惜しくも外れた。
しかし、この日パー5に設定されたパー5の最終18番ホール(577ヤード)では第2打を3Wでグリーン前まで運び、第3打のアプローチを1・5メートルに付けてバーディー・フィニッシュ。通算3アンダーとした松山はカップからボールを拾った右手をそのまま挙げながら、ギャラリーの歓声に応えた。
スコア提出後、テレビ朝日のインタビューで青木功にマイクを向けられた松山は、「(3日間リズムは)あまり変わらなかった。ただ、5、6、7番でいいセーブをした後の8、9番はもったいなかった。ちょっと残念な気持ちが強いけど、(ショットは)いいところに付けているので(パットの)ミスをどれだけ減らせるか。それをなくすように一生懸命練習しているが、なかなかうまくいかないですね」と振り返った。
ダブルボギーとした14番の第2打については「エッジまで170ヤード、ピンまで200ヤードだったのでもしかしたら7番アイアンで(土手を)ぎりぎり越えたらチャンスがあるかなと思ったが、(クラブは)きれいに入ったけど(土手の)ちょっと高さが…」と悔しそうにしていた。最終ラウンドへ「上位もあまり伸びていないので、明日はどうなるか分からないが、自分がトータルでアンダーパーまで持っていけるようなゴルフができれば、まだまだチャンスは残っているかなと思います」と前向きに語った。