松山は8打差、通算3オーバー18位
「全米オープン・最終R」(21日、チェンバーズベイGC=パー70)
男子の日本勢で初のメジャー制覇を目指した松山英樹(23)=LEXUS=は5バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの70で回り、通算3オーバーでホールアウト。優勝したジョーダン・スピース(米国)から8打差の18位で終わった。
3オーバー19位から同スコアのアダム・スコット(オーストラリア)とのペアリングでスタートした松山は、前半から出入りの激しいゴルフを展開。出だしの1番パー4(443ヤード)で第2打をピン右80センチに付けバーディー発進とすると、3番パー3(188ヤード)はボギー。4番パー4(479ヤード)では2・5メートルに付けてバーディーを奪った。
5番パー4(462ヤード)でボギー、6番パー4(493ヤード)ではグリーン奥から4パットのダブルボギーをたたくなど、2ホールで3打落としたが、8番パー5(593ヤード)は2オン2パットのバーディー。9番パー3(203ヤード)は80センチのバーディーパットが外れ、通算4オーバーで後半へ折り返した。
距離の短い12番パー4(270ヤード)は第2打のアプローチがカップの横を抜けるバーディー。15番パー3(158ヤード)は第1打がグリーン前のバンカーに転がり戻って2パットのボギー。16番パー4(337ヤード)は2メートルのバーディーパットがカップの縁を回りながら入るバーディーとし、この時点で通算3オーバーに戻した。
17番パー3(219ヤード)でも4メートルのチャンスに付けたが、バーディーパットがはねて方向が変わりパー。最終18番パー5(601ヤード)は第1打をフェアウエー左のバンカーに入れ、第3打をピン右1・5メートルに付けたが、バーディーパットが入らずにパー。通算3オーバーで72ホールの競技を終えた。
松山はスコア提出後、テレビ朝日のインタビューで青木功から肩に手を置かれてねぎらわれ、笑顔を見せながら「(5バーディーを奪ったが、要らないボギーやダブルボギーがあり)もったいなかったですね。攻めたというより下手でしたね。5番、6番ではストレスがたまりました。(4日間のコースの印象は)ショットが良くないとバーディーチャンスは少なくなるので、やっぱり崩れる原因になる。今日はいいプレーができたが、締めのパターが入らないと伸ばせそうな雰囲気でも伸ばせない」と振り返った。
開場8年のリンクスコースで開催された今大会では、運不運がつきまとうコース状態について、他の選手や解説者から批判的な声が多く出ていたが、松山も「何度かあって、17番も石にはねて…見えない所がたくさんあり、そこは(コース自体が)どうなのかなと思ったが…」と言葉を選ぶように話した。
一方で「それ以前に自分のパッティングで、もうちょっと距離感が合わないと。今日も(スコアを伸ばした)アダムと回って、ショットに関しては(互角だった)…。(全米オープンとの)相性はいいと思います。(残りのメジャー、全英オープンと全米プロでは)2つともリンクスコースなので、今週みたいな戦いになると思うが、今日のようなショットを保って、パッティングをメーンに練習したいと思います」と、気持ちを切り替えるように話した。