原江里菜の優勝を支えた不動裕理の金言
「大東建託いい部屋ネットレディース・最終日」(2日、鳴沢GC=パー72)
通算8アンダーの単独首位からスタートした原江里菜(27)=NEC=が3バーディー、2ボギーの71でまとめ、通算9アンダーで今季初優勝、2008年NEC軽井沢72以来6年350日ぶりのツアー2勝目を挙げた。ウィニングパットを決めた瞬間、熱い涙を流した原だが、この復活優勝の陰には永久シード選手・不動裕理の金言があった。
6月中旬に千葉県の袖ケ浦CC新袖Cで開催されたニチレイレディースの前後、原は会食の席で会った不動に質問した。
「私が優勝できないのはなぜだと思いますか?」
すると通算50勝の永久シード選手はこう答えたという。
「神経質すぎます。素振りが多すぎます」
確かに原のプレーは、打つ前のルーティン(手順)が入念なところがあった。だが、その言葉をもらった後は素振りを1回にとどめるようにした。それからわずか1カ月半後の復活優勝だった。