【舩越園子の目】6位発進なのに痛恨?
「ブリヂストン招待・初日」(6日、ファイアストーンCC=パー70)
初出場の小田孔明が大健闘。前半3ボギーが先行したが、18番から4連続バーディー、さらに5番、6番で2連続バーディーの猛チャージをかけ、この時点で2位へ浮上。リーダーボードに「Oda」の文字が光り始めた。
8番のボギーでやや後退したものの、堂々の6位発進。小田自身、「18番で来たのが大きかった。1個入れば流れが来る」と興奮冷めやらぬ様子。「もしかして後半は29?31?(1ラウンドは)62?」なんて数字も頭に浮かんだそうだ。
だが、どうやら小田は自分がリーダーボードに載ったことに気付いていないようなのだ。「小田さん、途中、2位だったって知ってました?」と問いかけた。
小田の表情が固まった。点になった目は「マジ?」と言っていた。「スコアに夢中で順位まで気にする余裕なかった」。2位にあった自分の名前を見逃したと知った小田の表情は「見たかったなあ」と語っていた。
せっかくの好発進なのに痛恨の「見逃し」になった。でも、まだ3日ある。リーダーボードに光る「Oda」は、明日以降に見ればいい。「ショットが続かなくても代わりにパターが入ってくれるかも。明日もこんな感じでがんばります!」。この豪快さ、たまらないね。(在米ゴルフジャーナリスト)