宮里優作、先輩の意地で逃げ切りV
「男子ゴルフ・ダンロップ・フェニックス・最終日」(22日、フェニックスCC=パー71)
通算12アンダー単独首位からスタートした宮里優作(35)=フリー=が4バーディー、2ボギーの69でまとめ、通算14アンダーで今季初優勝を飾った。昨年の東建ホームメイトカップ以来となるツアー3勝目を挙げた。
宮里は最終18番の第3打を打つ際にカメラのシャッター音がしたため、ピンを10メートルショートした。だが、このピンチを2パットのパーでしのぎ、栄冠を手にした。追いかけてくるのが東北福祉大の後輩にあたる松山、藤本で最終的には2打差に迫られたが、先輩の意地を見せて逃げ切った。
「今日は勝ちたい思いが強かった。大学の後輩は2人とも本当にうまいので、彼らの存在が僕の集中力を最後まで持続させてくれたと思う。僕にもいい先輩がカベになってくれたように、彼らのカベになれるように頑張っていきたい」
優勝賞金4000万円を加え、今季の通算獲得賞金は約9896万円となり、自身初の1億円到達も目前。「まだまだ強い選手とは言えないけど、また優勝したいと思っています」。今季の安定感は抜群。優作時代の幕開けと言えるかもしれない。