松山が米ツアー2勝目、PO制す
「米男子ゴルフ・フェニックス・オープン最終日」(7日、TPCスコッツデール=パー71)
最終ラウンドが行われ、松山英樹(23)=LEXUS=が4バーディー、ボギーなしの67で通算14アンダーと伸ばし、リッキー・ファウラー(27)=米国=とのプレーオフを4ホール目に制して、2014年6月のメモリアル・トーナメント以来となる米ツアー2勝目を挙げた。
プレーオフ4ホール目の17番パー4で、先にファウラーが第1打をグリーン左前の池に入れ、松山はグリーン前に運んだ。ファウラーはハザード処置からの第3打を1・5メートルに寄せたがパーパットを外した。松山は第2打のアプローチをピン右1・2メートルに寄せ、バーディーパットは外したがパーで決着をつけた。
18番パー4でのプレーオフ1ホール目はファウラーがグリーン前からのアプローチを寄せ、松山は約6メートルのバーディーパットが外れて両者パー。同じ18番での2ホール目では、ファウラーが先に左上3メートルからのバーディーパットを決めたが、松山も下り2・5メートルのパットを沈めた。
3ホール目の10番パー4では、松山がフェアウエーからの第2打をピン上10メートルに乗せた。一方のファウラーは左ラフからの第2打がグリーン奥のラフまで転がり、第3打のアプローチはピン上2・5メートに止まった。続く松山のバーディーパットはカップの横を抜けてカップ下1・5メートルに。この後、ファウラーは難しいパーパットを決め、松山もパーパットを落ち着いて沈めた。
この大会で松山は初出場の14年が4位、昨年は1打差の2位と相性の良さを見せてきた。この日はファウラーと同じく首位と2打差の10アンダー2位からスタート。本戦の終盤17番パー4でバーディーを奪い、このホールをボギーとしたファウラーと通算13アンダーで首位に並んだ。続く最終18番パー4では上から約5メートルのバーディーパットを沈め、ファウラーも2メートル弱のパットを決め返した。
ファウラーは松山らに2打リードで迎えた距離の短い17番の第1打でグリーンを狙ったが、飛距離が出すぎてボールが奥の池に転がって入るトラブルとなった。一方の松山は第1打をグリーン手前まで運び、第2打のアプローチをピンに寄せてバーディーとした。ファウラーは2週前に欧州ツアーのアブダビHSBC選手権で優勝していた。
なお、今年のこの大会では、米ツアー新記録となる合計61万人を越えるギャラリーが集まった。