男子ゴルフの松山英樹（２４）＝ＬＥＸＵＳ＝が１７日、神奈川県藤沢市のゴルフ練習場で、熊本地震の被災者を支援するチャリティーサイン会を、女子ゴルフの香妻琴乃（２４）＝サマンサタバサ＝とともに行った。

　前週のマスターズで７位となった松山は現在帰国中で、この日はサイン会を知ったファンが殺到。普段は余裕が出る広大な駐車場は早くから満杯となり、周辺道路では順番を待つ車の渋滞が起きたほどだった。

　関係者によれば、サイン会は松山の「何とかしなければ」という思いから急きょ開催が決定されたという。松山は当初予定の２時間枠をはるかに超えてサインペンを走らせたが、１人１人に対して笑顔を絶やさず丁寧に応対。マスターズでの健闘をたたえられると、「ありがとうございます」などと会話を交わしたり、記念撮影の要望に応えたりした。

　松山は東北福祉大在学中の２０１１年３月に起きた東日本大震災の影響で、同年４月のマスターズ初出場を一時は断念する気持ちを抱いた。しかし、学校のある仙台市の人らから「マスターズで頑張って自分たちに勇気を与えてほしい」などの激励を受けて出場に踏み切り、２７位となってベストアマに輝いた。その帰国後には被災地での復興支援作業にも参加した。