熊本県を中心に相次ぐ地震を受け、米男子ゴルフツアーで活躍する松山英樹選手（２４）が１７日、神奈川県藤沢市のゴルフ練習場でサイン会を開き、募金を呼び掛けた。約千人のファンに笑顔で筆を走らせ「たくさんの人が来てくれて本当に感謝している。こういう形で少しでも力になれれば」と述べた。

　１０日まで米ジョージア州オーガスタで開催されていたマスターズ・トーナメントで７位に入った松山選手は、一時帰国中。「すごい衝撃を受けた。何かしなければいけない」と急きょさまざまな関係者に連絡し、イベント開催にこぎ着けた。

　自身も東北福祉大在学中に起きた東日本大震災では避難所で夜を過ごしたことがある。状況の過酷さを知るだけに「本当に困っている人に物が届いていないと感じた。届けられるようにしたい」と真剣な表情だった。

　サイン会には女子の香妻琴乃選手（２４）も参加。１５日に熊本空港ＣＣで開幕予定だったＫＫＴ杯バンテリン・レディースが地震で中止となり、香妻選手も宿舎のホテルで大きな揺れを経験した。「今回のチャリティーが少しでも復興の役に立てば」と話した。