正司歌江ヤク漬けの10代を衝撃告白
姉妹音曲漫才トリオ「かしまし娘」として一世を風靡したタレント・正司歌江(83)が17日に放送されたTBS系「爆報!THEフライデー」の中で、12歳から20歳過ぎまで覚醒(せい)剤漬けの日々を送り「死にかけた」ことを衝撃告白した。
母が旅役者だった歌江は3歳で初舞台を踏み、12歳の時、5歳下の妹・照江と組んだ姉妹コンビで「天才少女漫才師」ともてはやされる。人気者となり、軍事関係の工場などに慰問に行くようになり、生活は多忙を極めた。ヒロポン(覚醒剤)に手を出したのはそのころだった。
ヒロポンは、「疲れをとる」などとうたわれ、薬局などで簡単に手に入る薬物だった。歌江は「12歳から20歳過ぎまで、覚醒剤をやってました。一本じゃ足りない、ニ本じゃ足りない…しまいには百本打っても(足りない)…ってなって。私、死にかけたんですよ。(覚醒剤)打ちすぎて」と衝撃告白した。
ヒロポン中毒になった歌江は、虫がうじゃうじゃとわいて出てくるという、覚醒剤中毒の幻覚や幻聴に悩まされた。19歳の時には芸人仲間との間にできた子供を出産。出産後には再びヒロポンに手を出し、父親からは勘当され、妹・照枝からも愛想をつかされた。しかし、21歳の時、照枝が現れ、ヒロポンと一通の手紙を渡される。
手紙には「いつかまた昔のお姉ちゃんに戻ってほしいねん」と書かれていた。その手紙を読み、「このヒロポンは打ったらあかん。ヒロポンは絶対やめなあかん」と心に誓ったという。「覚醒剤ってのは、人を殺すのも怖くなくなる。二度と昔の生活には戻りたくない」と廃人同様になった荒れた生活を振り返っていた。
薬物を断って6年後、歌江は、妹の照枝、花江とともに「かしまし娘」を結成。女性漫才師としての成功を手にした。