勘三郎さん通夜 海外からもメッセージ
今月5日に急性呼吸窮迫症候群のため57歳で亡くなった歌舞伎俳優・中村勘三郎さんの通夜が10日、東京都内の自宅で営まれた。
ひつぎのそばには“国際派”だった勘三郎さんらしく、訃報(ふほう)が掲載された米国の新聞「ニューヨーク・タイムズ」や海外公演を行った会場からのお悔やみのメッセージが置かれた。自宅には各界に交友関係のあった勘三郎さんらしく、読売ジャイアンツの長嶋茂雄終身名誉監督(76)、女優・宮沢りえ(39)ら多くの友人・知人も駆けつけた。
日本国内のみならず、世界に歌舞伎を広めようと努力していた勘三郎さんを惜しむ声は海外からも届いていた。勘三郎さんの訃報が掲載された「ニューヨーク・タイムズ」が置かれていた。亡くなった翌日の12月6日付けで「海外や若い世代の観客のために、伝統を壊して芸術的な表現形式を取った」と詳しく書かれており、まさに勘三郎さんの心意気が海外にも広まっていたことを示していた。
海外からはほかに、勘三郎さんが2004年と07年に平成中村座の公演を行ったニューヨークのリンカーンセンター、08年に公演を行ったルーマニア・シビウ国際演劇祭のプロデューサーからのメッセージも届いていた。