光本幸子さん死去 食道がん、69歳
劇団新派の舞台などで活躍し、映画「男はつらいよ」の初代マドンナを務めた女優の光本幸子(みつもと・さちこ、本名・深谷幸子)さんが22日午後6時10分、食道がんのため東京都台東区の病院で死去した。69歳だった。
光本さんは1943(昭和18)年、東京生まれ。六世藤間勘十郎に日本舞踊を師事。初代水谷八重子の目に留まり、小学6年生のときに水谷に弟子入りした。55(昭和30)年、明治座「望郷の歌」で舞台デビュー。57(昭和32)年に新橋演舞場「伊豆の踊子」で主役。65年には歌手デビューを果たし、水谷良重、波乃久里子とともに「新派3人娘」と称され、人気を博した。菊田一夫演劇賞、第11回日本映画批評家大賞ゴールデン・グローリー賞を受賞した。