たかじん 合併症で再手術していた

 食道がん治療のため休養していたタレント・やしきたかじん(63)が23日に放送された関西テレビ「たかじん胸いっぱい」(土曜正午)で1年2カ月ぶりのテレビ復帰を果たした。たかじんは、食道がん切除手術直後に合併症を起こし再手術したこと、腸閉塞で再入院したことなど、危機を乗り越えての復帰を告白した。

 「やーやーやー」と左手を挙げ、赤いジャケットで登場したたかじんは、頬のあたりなど顔がほっそり。ウエストや脚もやせていたが「モデル仕様で帰ってきたよ。医者に言わせると前はメタボやってん、今はバッチリや~!」と陽気にカムバックした。

 この日は、復帰会見がわりに、大型ボードを使って闘病生活を詳細に説明。昨年1月30日に食道がんが判明、翌31日にがんを公表し、そのまま休養に入ったたかじんだが、腹腔鏡や胸腔鏡といった内視鏡を使った食道がんの切除手術の1週間後に、合併症のひとつである「縫合不全」を起こし、再手術したことが明かされた。

 「縫合不全」とは食道がんを切除した縫合部分から消化液が漏れる合併症。2度目の手術後には肺炎併発の可能性が高くなるため、VTR出演した主治医は「再手術は(術後の)最大のヤマ場でした」と危機を振り返った。

 昨年6月9日には都内の病院を退院。7月7日には栄養補給のパイプをつけたまま、北海道での療養をスタートさせた。手術前に70キロ以上あった体重は、この時点で「13、4キロ」減っていたという。

 合併症の危機を乗り越え、北海道で順調に療養生活を送っていたが、9月27日、再び危機が襲った。「腸閉塞」を起こし、緊急入院していたことも明かした。

 「まあ、腸閉塞“まがい”やけどな」と苦笑。通常なら2週間ほど入院が必要とされるが、折しも北海道競馬のシーズン。「どうしても退院したい(競馬に行きたい)」とわずか1泊2日で退院したことも告白。闘病中の豪快な“たかじん伝説”を次々と披露し、驚かせていた。

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