桜田淳子さん、恩人の通夜で久々の姿
すい臓がんのため23日に亡くなった芸能事務所「サンミュージックプロダクション」の設立者で会長の相澤秀禎氏(あいざわ・ひでよし、本名・相澤與四郎=あいざわ・よしろう)の通夜が28日、東京・青山葬儀所でしめやかに営まれ、森田健作千葉県知事をはじめ、元女優の桜田淳子さん、歌手・松田聖子、女優・酒井法子ら芸能人、親族、関係者ら1500人が、参列した。桜田さんは1993年以降芸能界を引退状態だった。
92年に統一教会の合同結婚式に参加し、93年に公開された映画「お引越し」(相米慎二監督)を最後に、事実上芸能界を引退していた。
桜田さんが姿を見せたのは、弔問客もひと段落した午後7時21分。久し振りにカメラのフラッシュを浴びると、マスコミを避けるように顔を手で隠しながら、報道陣の前を足早に通り過ぎた。55歳になった桜田さんは、以前に比べ、ふっくらした印象。引退前まではショートヘアが印象的だったが、この日は胸のあたりまで伸びたロングヘア。黒いフレームの眼鏡をかけ、恩人との最後の別れを惜しんた。
なお、桜田さんが公の場に姿を見せたのは、1996年の統一教会の式典以降初めて。07年8月には作曲家・阿久悠氏の弔問に訪れた姿が目撃されている。
桜田さんは、相澤氏が初めて育てた女性アイドル。73年にデビューし、同世代の山口百恵、森昌子と「花の中三トリオ」として大ブレーク。国民的アイドルとなった。その後は実力派女優として花開いた。しかし、92年、統一教会の信者として合同結婚式に参加することを表明。突然の告白は世間に衝撃を与えた。結婚後は一時、夫の経営する会社がある福井県敦賀市に移り住み、94年春には第1子となる長男を出産。その後も何度か芸能界復帰のオファーがあったが、実現していない。