吉川晃司 清志郎版「イマジン」披露
歌手・吉川晃司(48)が17日、東京・日本武道館で全国ツアーのファイナル公演を開催。サプライズで、平和への思いを込め、ジョン・レノンの「イマジン」を披露した。
広島出身の吉川は、広島原爆の日となった今月6日、広島‐阪神戦(マツダスタジアム)でも始球式を務め、忌野清志郎さんによる日本語バージョンの「イマジン」を独唱した。この日も「いろいろな思いを私から受け取って」と客席に語り、アンコールの最後の曲として、清志郎さんバージョンの同曲をピアノ演奏のみで披露。平和への思いを歌で伝えツアーを締めくくった。
ライブでは「今日は大いに楽しんでストレスも発散させて。腹立つこと、こん畜生と思うことも、たくさんあるでしょう。だから今日は、みんなでどこかへ行っちゃおうぜ!」とMCで吉川節もさく裂。自身初の試みとして、最新アルバム「SAMURAI ROCK」(4月17日発売)を収録曲順通りに歌唱し、ほかにも代表曲「せつなさを殺せない」など全24曲を披露。9000人のファンを沸かせた。
今年はNHK大河ドラマ「八重の桜」に西郷隆盛役で出演。歌に加え俳優業と活動し「デビューしてから一番忙しかった。でも得るものも多かった」と来年の30周年に向け、いい弾みとなっているという。「30周年も楽しみにしていてください。感謝祭とか新しいアルバムも出したい。また会う日まで元気でいてね。笑顔で再会できることを約束してください」とファンと誓い合った。